ワンピース・チュニック
着物1枚から1着が目安。柄を活かした切替、パッチワーク、上下別れのアシンメトリーまで、お好みに合わせて。
お母様・お祖母様から受け継いだ着物、嫁入り道具の振袖、思い出の帯。眠ったままの布を、ワンピース、コート、バッグ、小物に仕立て直します。
「亡くなった祖母の訪問着を、普段着られるワンピースにしたい」。ある日そんなご相談が届くところから、一着の物語は始まります。裁ち鋏を入れたら、もう元には戻せない。だから私たちは、ひと針ごとに立ち止まりながら進みます。
どなたが、いつ、どんな日に袖を通した着物なのか。布に触れる前に、思い出をうかがいます。
着物を工房までお持ちください(遠方は宅配便も可)。状態を確認し、リメイクの可能性をお伝えします。そのうえで、カタログや生地見本を見ながら、ご希望のアイテム、柄の使い方、ご予算を相談します。
縫い上げた誰かの針目を、一目ずつほどいて反物へ戻します。着物は「ほどけば一枚の布に還る」ようにできている——先人の知恵に触れる工程です。
箪笥の匂いと年月の汚れを、布からそっと引き離します。
汚れの程度により解き洗い(洗い張り)へ。乾いた反物が、次の一着の出発点になります。
肩に花がくるか、裾に流れがくるか。柄の出方をとことん眺めてから、一度きりの裁断へ。
体型に合わせた採寸(10〜15箇所)と型紙起こしを経て、反物から裁断します。糸・芯材も風合いに合わせて選びます。
直線はミシン、衿ぐりや裾はまつり縫い。生地の厚みに合わせて針と糸を替えながら縫い進めます。
仮縫いの段階で1度ご試着いただき、丈や身幅を微調整します(遠方の方は写真確認も可)。
箪笥の中で眠っていた布が、また誰かの日常に袖を通す日。ここからは、あなたの物語です。
仕上がり確認のためのご試着、お手入れ方法のご説明。残布のお戻し方法もご相談に乗ります。
お預かりした着物・帯・羽織を、お客様の暮らしに合わせて服や小物へ。一点ずつパターンを起こしてお作りします。
布は、家族の物語を覚えている。
これまでにお預かりした着物の仕立て直し事例の一部。ご本人の了承をいただいたものだけ、文章でご紹介しています。
「30年タンスに眠っていた」訪問着をロングコートに。八掛の落ち着いた臙脂を見返しに使い、表からちらりと見える仕立てにしました。
亡き祖母の遺品の小紋を、お孫様の20歳の誕生日に。柄を活かしたAラインワンピースで、ご家族にも好評。
20歳の頃の振袖を、ご友人の結婚式用のお色直しドレスに。短時間で着られる利便性と、振袖の華やかさを両立。
1本の名古屋帯から、ハンドバッグとお揃いのポーチをセットで。お茶会にお持ちいただいています。
3代続くご家族の留袖から、母娘孫それぞれのバッグ・ポーチを。同じ柄のお揃いに、ご家族で感激のお声を。
傷みが大きく服にできなかった銘仙を、額装の壁掛けに。ご自宅の応接間で、家族の歴史として飾られています。



着物は、家族の物語を運ぶ布。そのまま捨てるのではなく、次の世代の暮らしに移してあげたい。
タンスの奥にしまわれている着物は、お母様・お祖母様の物語をまとっています。
その物語を絶やさず、今のあなたの暮らしに編み直すお手伝いです。
お預かり時に、シミ・破れ・色褪せの状態を必ずご報告。仕立て直しが難しい場合は、率直にお伝えします。
柄の位置、流れ、配置を見ながら、ご相談者の体型・お顔立ちに合う型紙をその都度起こします。
着物を全部使うのではなく、一部を残して額装やタペストリーにする提案も。「形見分け」のニーズにもお応えします。
解いて縫うため、後戻りはできません。1点1点、ご家族と何度もご相談しながら進めます。
着物の状態とデザインの複雑さで前後します。下記は標準的な目安。すべて税込み、縫製費込みです。
初めてリメイクをご相談される方からよくいただくご質問をまとめました。
縁衣リメイクは、岡山市東区の着物リメイク専門工房。2013年の開業から14年目になります。
「タンスの中の着物をどうしようか」「これがリメイクできるか分からない」――そんな段階のご相談から歓迎します。状態確認・お見積もりは無料。ご予約はお電話・SNSのメッセージでどうぞ。