食品製造業のホームページで
載せるべきこと
卸・飲食店・小売の担当者が「うちに入れられるか」を判断できる形とは何か。制作する側の立場から整理しました。
取引先が見ているのは、
品目・温度帯・荷姿・数量。
「おいしさ」だけでは、自分の売り場や店に入れられるかを判断できません。ホームページで先に示すべきは、取引の条件です。
- 原料受入
- 製造・加工
- 品質確認
- 出荷
食品製造のホームページが果たす仕事
食品の製造・加工の仕事は、既存の取引先と紹介で回っていることが多く、「うちにホームページは要らない」と言われることがあります。ただ実際には、次の3つの場面で見られています。
- 取引を始める前の確認 — 展示会や紹介で名前を知ったバイヤーは、商談の前に必ず社名で検索します。そこで取扱品目と納品の条件が出てこないと、社内へ持ち帰る材料がありません。
- 入れられるかどうかの一次判断 — 飲食店や小売の担当者は、問い合わせる前に「うちの店に合う数量と温度帯か」を自分で判断します。判断できなければ、問い合わせずに次の候補へ行きます。
- 求人 — 製造の現場に応募する人は、応募前に必ず会社を見ます。何を作っている会社なのかが分かるページは、求人広告より安く効くことがあります。
載せるべき7つの要素
1. 取扱品目を、商品の名前で書く
「食品製造」「食品加工」だけでは、何も伝わりません。惣菜・佃煮・漬物・味噌・水産加工・製麺・製菓のように、作っているものの名前で並べてください。見る人はその言葉で自分の探しているものと照合します。
自社ブランドの商品と、受託でお作りしているものの両方があるなら、その区別も書きます。区別が無いと、受託の相談をしてよい会社なのかが分かりません。
2. 温度帯と荷姿を明記する
常温・冷蔵・冷凍のどれで出せるか。これは相手の物流と売り場が決まる条件なので、味より先に確認されます。
| 項目 | 書き方の例 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| 温度帯 | 常温 / 冷蔵 / 冷凍 | 相手の配送手段と保管場所が決まります。書いていないと問い合わせが止まります |
| 荷姿 | 内容量・入数・外装の形 | 売り場に並ぶ形と、倉庫に入る形の両方の判断材料になります |
| 納品単位 | ケース単位 / バラ可 | 小さな飲食店ほど、ここで入れられるかどうかが決まります |
| 賞味期限の考え方 | 製造日から◯日 など | 回転の速い売り場かどうかで、扱えるかが変わります |
3. ロットと受託の可否を示す
最小ロットの考え方、試作からの相談を受けているか、受託製造を受けているか。この3つがあると、相手は自分の案件が範囲に入るかを自分で判断できます。
数量を確定できないなら「この数量から承ります」と断定せず、「数量と用途をうかがったうえで、対応できる範囲をご返答します」という書き方でも構いません。断定にはならず、相談してよい会社だということは伝わります。
4. 原料の受け入れから出荷までの流れを見せる
工程ごとの受け渡しをどう考えているかは、そのまま品質の説明になります。4段階で十分です。
| 段階 | やっていること |
|---|---|
| 01 原料受入 | 原料名・数量・保管条件を入口で照合する |
| 02 製造・加工 | 製造単位と作業の節目を記録する |
| 03 品質確認 | 包装・ラベル・外観を出荷前に確認する |
| 04 出荷 | 行き先ごとに、必要な荷姿と情報をそろえる |
ここで大事なのは、誰が見ても工程をたどれることが伝わることです。問い合わせがあったときに製造単位まで戻れる形になっているか。取引先の担当者はそこを読んでいます。
5. 表示に関わる情報の置き場所を決める
原材料、アレルゲン、保存方法、内容量。これらを商品ページのどこに置くかを先に決めておきます。決まっていないと、原料や表示が変わったときに直す場所が毎回変わり、古い記載が残ります。
置き場所を決めておくこと自体が、変更のたびに関係する工程へ共有する流れをつくります。ホームページの作りが、そのまま社内の確認の流れになります。
6. 製造所の所在地を含む会社情報
会社名・代表者名・所在地・設立に加えて、製造所の所在地と、扱っている売り先の種類(小売・飲食店・給食・通販など、社名でなくても構いません)まで。取引の前に確認される、信用の土台です。
7. 見積依頼に必要な情報と、問い合わせ導線
問い合わせページに「品目・数量・温度帯・希望時期をお知らせください」と書いてあるかどうかで、最初の1通の中身が変わります。条件が揃っていれば、その日のうちに検討に入れます。揃っていなければ、聞き直しの往復が発生します。
よくある失敗
食品製造の会社のホームページを見ていて、実際によく見かけるものを挙げます。
- 「おいしさ」「こだわり」だけで、品目・数量・温度帯が一つも書いていない — 消費者には届きますが、仕入れる側は判断できません。判断できる会社のほうへ行きます。
- 商品写真は綺麗だが、内容量・入数・荷姿が書いていない — 売り場に並べる姿を想像できない写真は、商談の材料になりません。数字を1行足すだけで変わります。
- 受託を受けているのに、その入口がトップから辿れない — 自社ブランドの紹介の中に紛れていると、受託の相談をしてよい会社だと気づかれません。入口を独立させます。
- 原材料や表示の記載場所が決まっていない — 商品ごとに書き方が違うと、変更があったときに直し漏れが出ます。古い記載が残るのは、味の説明より痛い失点です。
- ネットショップやSNSは動いているのに、会社のホームページだけ数年止まっている — お知らせが数年前で止まっていると、今も作っているのかが分かりません。売れている会社ほど、ここが放置されがちです。
- 窓口が電話とFAXに分かれている — 条件が揃わないまま往復が発生します。品目・数量・温度帯・希望時期を書いて送れる窓口を1つ用意しておくと、やり取りが1往復で済みます。
- スマホで開くと表が横にはみ出す — 商品一覧や規格表は横に長くなりがちです。売り場や厨房にいる担当者はスマホで見ています。
今のホームページを、先に確かめる
ここまでの7項目のうち、いくつが自社のホームページに書いてあるか。まずはそこからです。作り直すべきかどうかの判断は、業種を問わない7つの基準にまとめてあります(ホームページを作り直すべきか、7つの判断基準)。
KIGAKU Web & Toolsの場合
当方は、お店・小さな会社専門のホームページ制作に加え、見積書・受注控えなどの業務ツール制作も承っています。食品の製造・加工の会社の場合は次の形になります。
- 初期費用 120,000円〜(事例掲載にご協力いただける場合 80,000円〜)・公開後3ヶ月の軽微修正込み
- 必須の月額契約なし。ご希望があれば内容を伺って個別にお見積りします。ドメインとサイトデータの所有権はお客様側に残る形が基本です
- ご契約前に、貴社の情報を元にした無料の試作ホームページを先にご覧いただけます。見積書・注文の受け取りの整理など、業務ツールの形もあわせてご提案できます
- 営業電話・訪問は行いません。やり取りはメールで完結します
まずは、試作を見てから決めてください。
会社名と現在のホームページの状況(なくても構いません)、それに注文や見積まわりで手間になっている作業があれば、そのままお送りください。試作ホームページを無料でご用意します。
無料で相談してみる 押し売りは一切しません。返信は2営業日以内です。